陽春の候、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
数年前に大ブームをおこした『塩麹(しおこうじ)』。一度お試しになられた方も多いのではないでしょうか?
今では食卓に欠かせないものとして自家製塩麹を作っている方も多いようです。
塩麹は、もともと昔からある日本の伝統的な発酵調味料でした。
塩麹の材料は、麹と塩、そして水だけ。
手軽に出来るのに、肉や魚を漬けると食品中のデンプンやタンパク質が糖やアミノ酸へと分解され、食材が柔らかく、旨みが増します。
発酵食品なので乳酸菌もたっぷり。便秘解消やアンチエイジングも期待でき、しかも塩分は控えめといいことづくし!
初めて挑戦する方は、まずはキュウリに塩麹を漬けるのがお勧めです。
切ったキュウリの分量の約1割の塩麹を混ぜるだけ。すぐに食べるとサラダのような爽やかさ。数時間置くと一夜漬けのようになります。
発酵の素晴らしさを感じる魔法の調味料ですね。今や「発酵ブーム」の世の中です。発酵食を食べて健康に過ごしましょう!
2018年冬 テーマ「お鍋で温活」
朝晩の寒さが厳しくなってまいりましたが、皆様いかがおすごしですか?
冬は、実りの秋に蓄積された栄養分を使い、寒さを避け、体を暖かく包むのが良いとされています。
この季節、身体を冷やしますと冬に働きが活発になる腎臓の機能が滞り、風邪をひきやすくなったり、腰痛・肩こりになりやすくなります。腎臓の働きを助けるためには、太陽のエネルギーを蓄えたゴボウやにんじん、大根などの根菜類や、ごま・栗など身体を温める食べ物が効果的です。
日本人が愛す「お鍋料理」は温活には絶好のお料理ですね。
南国で摂れる果実は、冷えますので、なるべくひかえることをお勧めいたします。
2018年秋 テーマ「たまねぎ」
今年は猛暑に悩まされましたが、みなさま体調くずされておりませんか?
玉葱の旬は北から南の地方にかけて、少し収穫にずれがあり、北海道では、9月~10月にかけて収穫されすぐに出荷されるもの・貯蔵して出荷されるものは、翌春の4月頃まで続きます。
九州地方では、4月~6月頃まで収穫し次の年の9月まで出荷が続きます。
愛知県では新玉葱と呼ばれる貯蔵しないタイプの玉ねぎが作られています。
新玉葱は4月~7月頃まで収穫されます。玉葱の辛味と香り成分は、硫化アリルで、非常に揮発性が高く加熱することでアリシンと言う殺菌の強い物に変化します。
また、体にとっても消化液の分泌を促し新陳代謝を盛んにして、高血圧や糖尿病などに高い効果があり、目に滲みる辛味成分の硫化アリルが、血液をサラサラにし動脈硬化を予防。そして、ビタミンB1の吸収を高めます。硫化アリルは水にさらすと流れ出てしまうので、切った後は30分位空気に当て、辛みを失くすのが調理のコツですよ。
2018年夏 テーマ「ホタテ」
日差しが強くなってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
ホタテ貝は、貝が開くと帆を立てた舟の姿に似ていることから名付けられたと言われています。
7月~8月が肉厚になり、グリコーゲンが増えて美味しくなります。
ホタテは、低カロリー・高たんぱくでミネラル・ビタミンが豊富な食材です。
中でもタウリンは、コレステロール値を下げる作用や動脈硬化などの血管系疾患の予防になります。
また、貝殻は、抗菌・消臭・防虫などがあることが判明され、様々な製品が開発されています。
お刺身も美味しいですが、バター焼き、フライ、ホタテの炊き込みご飯など、どんな料理でも美味しくいただけますね!
2018年春 テーマ「さば」
陽春の候、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
サバは、周年出回っていますが、産卵期の4月~6月に獲れる春サバは、脂がのって秋サバ同様に美味しいです。
サバの選び方は、大きめで身がかたく青光りしているもの、腹に金色の模様が浮き出ているもの、
うるんだ目をしているものを選んで下さい。
サバの脂肪は動脈硬化や脳卒中に有効なEPAやDHEの含有量が多く、もっとも多く食べたい魚です。
また、年齢をごまかすことを「鯖を読む」と言われていますが、この語源は諸説あり江戸時代から使われている言葉です。
当時の人が傷みやすい鯖を売るときに数を早口で言って誤魔化して販売していたからという説もあります。
塩焼きや、鯖味噌などにして、今日のおかずの一品にいかがですか?
2018年冬 テーマ「しょうゆ」
新春の候、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
和食はもちろん、あらゆる料理に使用されている醤油。
下ごしらえに、調理に、仕上げに、醤油をちょっと加えるだけで、料理がグンと美味しくなります。
よく、「さしすせそ」で醤油は一番最後になっています。これは醤油を煮詰めると、せっかくの香りが飛んでしまうからです。
香りを生かすために、醤油は料理の最後に入れるようにします。
最初から醤油で作る料理は仕上げにも醤油を加えるのが香りを活かすコツです。
また、自然な製法で作られた天然醸造の長期熟成(2夏以上寝かせて、ゆっくり醸造)で造られたお醤油には、発酵過程で発生する酵母や乳酸菌、ミネラルが多く含まれ主な成分に、高血圧を予防するペプチドや抗酸化作用のあるメラノイジン等も含まれています。醤油など封を開けたばかりの物に核酸を2~3滴加えると風味が良くなりより一層美味しく召し上がれます。
世界が認める日本の調味料を是非、毎日の健康を支える食生活に!
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2017年秋 テーマ「里芋」
まだまだ残暑が厳しいですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
これから出回る里芋は、インドが原産で、日本には、稲作が始まる前の縄文中期に渡来してきました。
調理の時に痒くなる、あのぬめりには薬効成分がたっぷりあります。
ぬめりのもとのガラクタンは、脳細胞を活性化させ老化を防ぎ、血圧を下げ、血中のコレステロールを下げる効果があります。
またヌルヌルの素でもあるムチンには、胃壁の粘膜を保護し、肝臓を強化するのに役立ちます。
大地の恵みで、秋に力を蓄え、これからはじまる冬の寒さに備えましょう!
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2017年夏 テーマ「トマト」
暑い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
「トマトが赤くなれば医者が青くなる」と言われる程、トマトには様々な効用があります。
酸味が胃液の分泌を促し消化を助けたり、カリウムを多く含むので、体内の余分な塩分を排除し高血圧の予防になります。
そして、老化の原因と言われる活性酸素を退治するリコピンが多く含まれています。
リコピンは熱に強く、オリーブ油を使った料理法により吸収がぐんと高くなります。トマトソースなどで食べるのもお勧めです。
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2017年春 テーマ「アスパラガス」
春風が心地よい季節になりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
これから初夏にかけて出回るアスパラガスは、江戸時代に日本に伝わり鑑賞用として栽培され、のちに食用となり、
一般家庭に定着したのは、昭和30年代です。
アスパラガスに含まれるカロチンは、病気に対する抵抗力を強め、
アスパラギン酸は、新陳代謝を促し疲労回復や滋養強壮に役立ちます。
穂先がしまっていて、茎がしっかりしていて、まっすぐなものがよく、ゆでるより焼いたほうがビタミンの損失がすくなくて済みます。
おすすめレシピ
1.ロールキャベツは冷凍のものでももちろん大丈夫ですが、お時間に余裕があるときは、是非とも生キャベツを使ってひき肉を巻くところから作ってみてください。栄養価と味がまるで違います。
キャベツは軽く湯通しして柔らかくしてから使用します。豚挽き肉(合挽きでもOK)に玉ねぎとキャベツの芯の部分などを捨てずに利用して刻み、塩コショウ、あればナツメグ、パン粉少々に牛乳少々でつなぎをいれて、フワっとした食感がお好みでしたら、卵をいれてみましょう。ハンバーグを作る要領でこねて成形し、キャベツで包みます。
2.ロールキャベツが出来たら、作った分のロールキャベツが隙間なく詰めれるぐらいの鍋を用意して、動いて煮崩れしないように並べます。今回はお店でよく売ってる袋入りのブーケガルニを投入しましたが、ローリエの葉を入れるだけでも良いです。風味は大切なので必ず入れてくださいね。それにコンソメスープの素をいれ、かぶるぐらいの水を入れて煮込みます。
3.沸騰してから10分ほど煮込んだら、トマト缶を全部いれて、再び15分ほど煮込みます。キャベツの硬さやロールキャベツの大きさによって煮込み時間は調整してください。今回は小さいダッチオーブン(鉄鍋)を使ったので、火を止めてから放置して、余熱だけでも十分に柔らかくなりました。
ロールキャベツをベーコンで巻いてもいいですし、面倒な場合は後からベーコンも一緒にいれても、ボリュームと風味が増して美味しくなります。カットトマトの形がなくなって、トマトから水分が出てきます。トマトは煮込めば煮込むほど美味しくなります。
4.さて盛り付けです。トッピングにアスパラを焼いて乗せると、まるでレストランに出てくるメイン料理のように華やかになります。
最後に乾燥パセリをふりかけて盛り付け完了です。お好みで粉チーズをかけても美味しいですよ!
アスパラと春キャベツが旬の季節には最高のお料理ではないでしょうか?調味料の分量など気にせずとも、素材の味だけで十分美味しくできるロールキャベツを是非どうぞ!旬のものを食べて元気になりましょう!